Art 09
平穏
TSUBOMI ― この作品に込めた想い
マーモットは、ときどき窓辺に座って、じっと外を眺めています。
何を見ているのか。何を考えているのか。私たちには分かりません。
でも、その小さな背中を見ていると、窓の向こうに広がる世界を、私たちとはまったく違う目で見ているように感じます。
風景も、空も、遠くに見えるものも。まだ知らないものに満ちたマーモットにとって、その世界はきっと、とても大きなものなのでしょう。
もしかすると、あの窓の向こうは、マーモットにとって宇宙よりも広いのかもしれません。
静かに外を見つめるその時間を想像しながら、この作品を描きました。
ドクターマーモット ― 作品を見て
窓の外をじっと眺めるマーモットを見ていると、私も「何を考えているんだろう」と思うことがあります。
もちろん、その答えを人間が知ることはできません。
だからこそ私は、分かったつもりにならないことも、動物を大切にすることの一つだと思っています。
彼らには、彼らにしか見えていない世界がある。
この背中を見ていると、その世界を全部理解できなくても、理解しようとすることはできるのだと思わされます。