Art 03

虚無のちから

TSUBOMI ― この作品に込めた想い

広い宇宙の中で考えれば、私たち一人ひとりは、とても小さな存在です。

この絵の真ん中にいるマーモットも、広い宇宙の中に、ぽつんと浮かぶ小さな存在として描きました。

けれど、小さいからといって、その存在に意味がないわけではありません。

私たちはみんな、それぞれ違う想いや個性を持ち、自分だけのエネルギーを放っています。そのエネルギーは、目には見えない電波のように誰かへ伝わり、また誰かのものと重なり合っていきます。

そうして、知らなかった誰かと出会ったり、お互いを知ったり、思いがけず大切な存在になったりする。

私たちはちっぽけだけれど、決してひとりではない。

このマーモットから広がっていく線には、そんな人と人とのつながりや、巡り合わせへの想いを込めています。


ドクターマーモット ― 作品を見て

一匹の小さなマーモットが、人と人をつなぐことがあります。

マーモットがいなければ、私は出会うことのなかった人がたくさんいます。国も、年齢も、仕事も違う人たちが、一匹のマーモットをきっかけにつながっていく。

この絵から広がる無数の線を見ていると、それを思い出します。

小さな命が、人の人生を動かすことがある。

この場所で作品を見ている方も、この絵を完成させた一本として描かれているかもしれません。